樹脂製品で不適切行為/東レ

2022年02月02日 (水曜日)

 東レは、樹脂事業で販売している6製品で不適切行為が判明したと発表した。世界的な第三者安全科学機関に認証登録された品種の一部で登録時の組成と異なる製品を製造・販売していたことが分かった。1月31日付で有識者調査委員会を設置し、徹底した調査と原因究明を進める。

 第三者機関のアンダーライターズ・ラボラトリーズ(米国)が定める樹脂の難燃性能を示す規格に関し、認証試験で指定されたグレードと異なる試験用サンプルを作成・提出していたことも明らかにした。不適切な行為は、少なくとも10年以上にわたって行われていたとしている。

 2020年度に約1950社に販売されたが、このうち約1870社では難燃性などに問題は起こっていない。また、同日時点で事故などの報告も入っていない。