東レ/トレーサビリティーシステム構築/ソラミツのブロックチェーン技術を融合

2022年01月27日 (木曜日)

 東レはブロックチェーン技術と活用ノウハウを持つソラミツ(東京都渋谷区)と協働し、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティーシステム構築のための実証実験を2022年度中に開始する。

 東レのリサイクルやバイオマスなどの循環型社会に資する技術や製品のサプライチェーンにソラミツのブロックチェーン技術を融合することで、製品の回収・再利用などによる素材の循環を可視化・透明化し、サプライチェーンを構成する全てのステークホルダーとともに循環型社会のさらなる進展への貢献を目指す。

 実証実験ではリサイクルポリエステル繊維事業のブランド「&+」(アンドプラス)を題材とし、これらの取り組みを〝いつでも誰にでも〟証明できるよう進化させるために、サプライチェーン上の企業と連携しながら基本システム構築に向けた課題整理を進める。

 東レは実証実験結果を元に課題を整理し基本システムを構築するとともに、適応範囲の拡大の可能性について検証を進め、将来は樹脂やフィルムなど全ての主要ポリマーを対象にシステムの適用を図る。

 これにより、ブロックチェーンを活用したサプライチェーンを確立し、製造から最終製品の流通、回収、再利用までの完全な循環トレーサビリティーを提供する。