スタイレム瀧定大阪/2種のアップサイクル生地/高品質兼ね備えて

2021年11月30日 (火曜日)

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)はサステイナビリティーに対する取り組みとして、従来の製造工程では廃棄されていた原料くずなどを資源として再利用し、高品質でサステイナブルな生地へとアップサイクルする二つの取り組みを開始する。

 「ジャッカルプラスエス」は、同社独自の高品質ウール糸「ジャッカル140」の生地を織る際に出る生地端(捨て耳)と、紡績工場の残糸や尾州産地の生機で廃棄になってしまうものの中から厳選した高品質なものを回収し、それらをブレンドして生産したコート地用の生地。通常の再生ウールとは違い、ウール高混率で風合いの良い商品に仕上げた。

 ジャッカル140は豪州のクイーンズランドラム、ジロンラム、タスマニアラムをブレンドし、非常に細いスーパー140に紡績した同社独自の高品質ウール糸。

 「ウーループ」は同社の定番素材であるスーパー100を原料に紡糸・製織する際に排出される原料くずを反毛としてアップサイクルした上質な生地。原料くずを徹底して管理・回収し紡毛織物まで一貫生産することで品質を安定させている。

 今後も取引先の協力の下、製品の製造工程で排出される裁断くずを回収し、アップサイクルの輪を広げていく。