東レ合繊クラスター/製造品出荷額は150億円参加企業数は89社に

2021年06月25日 (金曜日)

 東レ合繊クラスターはこのほど、定時総会の書面決議を行い、2021年度の活動計画として(1)生産現場での「5S」活動を中心とした生産リーダー講座(人材育成部会)(2)生販連携による衣料・非衣料分野の商品開発と拡販(マーケティング推進部会)(3)海外市場向け商品開発と拡販(同)(4)高機能・高感性テキスタイル、高性能繊維、グリーンイノベーション素材、ライフイノベーション素材、エンドプロダクツの各分科会における技術・素材・製品開発と支援(技術・素材開発部会)―などを決めた。

 前年度は退会1社で、21年6月時点での参加企業数は89社となった。企業の売上高にあたる20年度製造品出荷額は約150億円(前年度は約160億円)だった。

 新役員では、理事に東レ・テキスタイル社長の尾﨑完司氏が就いた。

〈商品開発・用途開拓を加速〉

 東レ合繊クラスターの宮本徹会長(丸井織物会長)は書面あいさつの中で、「国内の繊維産業を取り巻く市場環境は厳しい状況が続き、経済活動の制約は当面続くと考えている。このような状況下、大きく変化する顧客ニーズをいち早くとらえ、革新的な商品開発、新規用途開拓を加速することがますます必要となる」とするとともに、「RCEP(地域的な包括的連携)協定の合意などグローバルな競争もさらに厳しくなると予想される。これまで以上にメード・イン・ジャパンのクオリティーや産地の技術力・開発力を発信していくことが重要」とした。