トンボ・ヘルスケア本部/前向きで活動的なイメージを/リハビリウエアで新作

2020年08月27日 (木曜日)

 トンボ・ヘルスケア本部は「ヨネックス」ブランドの介護・看護向け「メディケアシリーズ」で、リハビリウエアの新作を投入する。高齢者の世代も変わる中、「従来より前向きで活動的なイメージのリハビリウエア」(永瀬公雄執行役員ヘルスケア本部長)を打ち出す。

 シニア世代をターゲットに、「動きやすさと着る楽しみを両立させたウエア」として開発。ジャケットは杢(もく)調の表面感で、パンツはクロップド丈の採用でデザイン性を高めた。クロップド丈は下肢のリハビリに適しており、「これまであまり手掛けていなかった」ことから商品構成を充実させる。

 素材は上下ともポリエステル100%。吸水速乾性やストレッチ性など機能性も兼ね備え、リハビリ動作に配慮している。

 2020年6月期の部門売上高は、前期比微増の21億円弱に着地する見通し。新型コロナウイルス禍の影響で4、5月に販売が減少したが、反動で6月は既存案件を中心に想定以上の注文が入り、増収となった。

 7月以降は堅調に受注が入っているものの、新型コロナ禍で病院や介護施設への訪問ができず、新規案件の獲得が難しい状況が続く。

 一方、新型コロナの感染者が少ない地方では感染予防以上に暑さ対策のニーズも高まっており、熱中症の予防やイージーケア性などの面で商品開発を強化する。