アルペン/3Dロボット倉庫システム導入/物流業務の6割削減目指す

2020年08月12日 (水曜日)

 アルペンは村田機械(京都市)の3Dロボット倉庫システム「アルファボット」を物流の主要拠点であるアルペン小牧ディストリビューションセンター(小牧DC)に導入することを決め、7月22日付で工事契約を締結した。物流業務の保管補充、ピッキング、仕分け、梱包(こんぽう)で約6割の業務削減を目指しており、システムを来年7月から稼働させる。

 アルペンは小規模店舗アルペン、大規模店舗スポーツデポ、ゴルフ用品専門店ゴルフ5、アウトドア専門店アルペンアウトドアーズ/マウンテンズの4チャンネルを運営している。

 物流業界においては、新型コロナウイルス禍の影響で非接触志向から電子商取引(EC)利用率が増えたことで物流需要が増加し、現場での人手不足が深刻化しつつあるという。さらに、物流センター内では従業員による密の回避が必要になっており、新生活様式に合わせデジタル技術で企業を変革するデジタルトランスフォーメーションを推進する新たな物流体制の導入が求められているという。

 こうした中、アルペングループは強固で効率的な物流体制を構築し顧客ニーズに応えていくため、これまでの体制を一新した新物流戦略を進めている。

 その第一弾として、日本初となる3Dロボット倉庫システム・アルファボットを小牧DCに導入することを決めた。今後、さまざまな物流拠点への導入も検討しており、①店舗までの供給リードタイムの大幅短縮化②売り場/ブランド別梱包品による店舗品出しまでの作業の簡素化③出荷物流コントロールによる庫内作業人数および配送の最適化――を目指す。