トンボ・ヘルスケア本部/上半期売上高は4%増収/ニーズに沿った商品企画を強化

2020年01月10日 (金曜日)

 トンボ・ヘルスケア本部は本年度上半期(2019年7~12月)、売上高で前年同期比4%の増収を見込む。スポーツブランド「ヨネックス」の介護・看護向け「メディケアシリーズ」の販売が引き続き堅調であることに加え、患者衣や検診着の販売も伸びている。一方、昨年の消費増税などによって市場環境は変化しており、設備導入やニーズに沿った商品企画の投入で変化への対応力を高める。

 ヘルスケア本部では増税前の7~9月に大きく利益を積み上げたが、10、11月は苦戦。永瀬公雄執行役員ヘルスケア本部長は「増税だけ(が理由)とも思えない」と話し、病院や介護施設の経費節約などその他のマイナス要因を示唆する。

 納入データの蓄積と分析によって高い在庫管理の精度を誇るが、環境変化を受けて受発注システムへのAI(人工知能)導入、自動化を進める。

 下期(20年1~6月)は上期の結果を受け、今まで以上にニーズを捉えた商品やソリューションを打ち出す。傾向としてスポーティーなアイテムに引き合いが多く、今後も同カテゴリーで新商品を検討する。

 今期から提案を始めたヨネックスの「チーム医療シリーズ」、ヨネックスとベースブランド「キラク」の「防風ジャケット」は、安定して新商品のサンプル依頼がある。キラクの「清涼シリーズ」も昨年夏ごろに訴求を始めたばかりで、今後の受注拡大に努める。

 前期は通期の売上高が初めて20億円を突破。今期はさらに21億円の確保を目指す。