往来

2019年11月12日 (火曜日)

 「SPAに近い形になってくる」と話すのはトンボの近藤知之社長。少子化で市場が縮小し、トンボに限らず他の学生服メーカーによる小売店のM&A(合併・買収)が増える傾向にある。小売店は後継者難に加え、競争が激しく店舗運営が難しくなりつつあり、メーカーが支援するケースが増加。「どうしてもシェアがある地域では(小売店を)吸収していく必要がある」との認識を示す。トンボの小売業は現状、売り上げ規模が30億円。ただ、売り上げが増えても「利益的に厳しいケースも多い」と指摘。「従来のやり方では利益の減少が止まらなくなる」。効率的にモノ作りをして売るSPA的な発想が学生服メーカーにも求められる時代になってきた。