トンボ・ヘルスケア本部/ニーズ見直し多数の新商品投入/“チーム医療”など新機軸

2019年09月24日 (火曜日)

 トンボのヘルスケア本部は、介護・看護ウエアの商品ラインアップを強化する。「ヨネックス」ブランドで「チーム医療シリーズ」を投入するほか、学販スポーツで実績のあるウオームアップウエア「ピストレ」を「防風ジャケット」として打ち出す。永瀬公雄執行役員ヘルスケア本部長は「ニーズを見直し、いつもより多くの商材で市場を開拓する」と話す。

 ヨネックスは、独自のカッティングにより腕の動作をスムーズにする「フリーアーム」や、ストレッチ素材と高度な動体パターンの採用で着心地を快適にする「バックエクステンション」など、動きをサポートするハイレベルな機能が好評なため案件は順調に増えてきた。

 新たに打ち出すチーム医療シリーズは、ナースウエアや理学・作業療法士専用ウエアなどのイメージをそろえ、デザインはもちろん、機能性や作業性を兼ね備えた商品を開発。一層の認知拡大を図る。

 学販スポーツでヨネックスのピストレの採用校が増えているため、メディケア向け「ヨネックス」とベースブランドの「キラク」でも防風ジャケットを発表する。ピストレと同じく、独自開発の軽量ポリエステルニット「ピステックス」を使用。通常、風を通しやすいニットながら防風性能を両立させた。保温機能も高く、従来のニットに比べ約35%の軽量化に成功しており、薄手でかさばらずにコンパクトに収納できる。

 季節、気候に合わせた生地に応えた商品開発として、キラクでは「清涼シリーズ」を発表。ストレッチ性があり、キュプラと機能性ポリエステル複合で吸湿・放湿性に優れた生地「モイステックス」が評価されている。防寒ジャケットと合わせて、季節に対応した商材を開発している。

 引き続き、リハビリ・入院向けのコンフォートウエアや検診着の販売が好調だが、今回投入した多数の新商品でさらに提案力を強化。カタログも例年より早く7月に発刊した。