IFST/事務所を松江区に移転 将来の拡大を見据えて

2019年06月11日 (火曜日)

 伊藤忠ファッションシステム(IFS)の関連会社、上海中紡伊紡織技術検験服務(IFST)は、事業所を松江区に移して5月28日から営業を開始した。新事務所は上海市松江区の時尚谷創意園(上海市松江区鼎源路618号7号ビル2階)内で、将来のスペース拡大を見据えての移転となる。

 同社はIFSと中国紡織情報中心、上海中大科技発展の3社合弁による検査会社。上海の市街地にあった旧事務所はさらなるスペースの拡大が難しくなっていたことが移転にあり、桐石昌明副総経理は「今後の拡大、成長を見据えての移転」と説明する。まずは旧事務所と同面積で営業を開始し、早期に安定稼働させることに注力するが、将来のスペース拡大を視野に入れる。

 同社は日本市場向けのJIS規格、中国内販向けのGBの双方に対応する試験体制を整えているが、今後は特にGBの試験体制を充実させていく。GBの試験依頼が中国系、日系の双方から要望が高まっているためで、現在は全体の60%を占めるが、今後さらに比率が高まるとみる。カジュアルウエアやスポーツウエアでの拡大を狙う。

 また、17年秋から羽毛の試験を開始するなど試験内容を拡充しているが、今後は機能性評価などさらに対応を広げていくことを計画する。