トンボ ヘルスケア本部/上半期は約10%の増収へ/「ヨネックス」は好感触

2018年12月28日 (金曜日)

 トンボ(岡山市)のヘルスケア本部は本年度上半期(2018年7~12月)、リハビリ・入院向けのコンフォートウエアや検診用ウエアの販売が好調で前年同期比約10%の増収を見込む。新たに投入する「ヨネックス」ブランドの介護・看護ウエア向けメディケアシリーズもサンプル依頼が予想以上に多く、下半期に向けての本格的な販売に期待がかかる。

 営業統括本部の永瀬公雄執行役員ヘルスケア本部長によると、上半期はコンフォートウエアが前倒しの受注もあって予想以上に販売が拡大。「商品的に評価されている点と、在庫をうまく持って欠品が少ない点から引き合いが増えている」(永瀬執行役員)と言う。検診用ウエアも「商品のバリエーションが多く、病院での商品入れ替えのタイミングで選ばれることが増えた。別注の評価も高い」ことが増収に貢献した。

 下半期に向けては前倒しの受注の影響を懸念するものの、「スポーツブランドへのニーズが高まる中で、良いタイミングで投入できた」と言うヨネックスや、昨年開発し販売実績ができてきたニットの患者衣の広がりを期待。永瀬執行役員は、ヘルスケア事業で初の売上高20億円(前期19億円)の突破についても「見えてきた」と話し、来年は新しい展示会への出展も計画しながら販路拡大につなげる。