カイタックファミリー「シマロン」/卸事業の販路広がる/得意のカラースキニーも投入

2018年11月26日 (月曜日)

 18春夏シーズンに再び日本市場に登場したジーンズブランド「シマロン」の販路が広がりつつある。現在はローズバッド(東京都渋谷区)などのセレクトショップに商品が並ぶほか、オンワード樫山のウイメンズブランド「23区」とコラボを実施するなど業容を広げている。

 同ブランドは、2017年に伊藤忠商事が日本でのアパレルとアクセサリー関連商品のマスターライセンス権を取得。カイタックファミリー(岡山市)がサブライセンシーとなり、18春夏から製造販売をスタートさせている。

 百貨店やセレクトショップの販路を開拓し、メインターゲットは20~40代女性。19春夏では同ブランドが得意とするスキニーシルエットのカラーストレッチジーンズを提案しながら、デニムジャケットなどのアパレル商材も投入する。

 シマロンは、1978年にスペイン・サエズメリノ社が創設したジーンズブランド。90年代前半にストレッチデニムと後染め加工を組み合わせたカラーストレッチジーンズを開発し、日本では2000年代初頭に大ヒットを記録した。

 当時も伊藤忠商事が輸入販売をしていたが、ブームの終息とともに06年でブランド展開をやめていた。今回は、より日本人に合ったシルエットや企画にこだわるため、カイタックファミリーがライセンス展開することになった。