伊藤忠 ブランドマーケティング第二部門/今期中にEC比率10%へ/繊維資材は中国で新事業

2018年05月22日 (火曜日)

 伊藤忠商事繊維カンパニーのブランドマーケティング第二部門は今年度(2019年3月期)、売上高に占める電子商取引(EC)の比率を現状の5%未満から10%に引き上げる。そのために「オフィシャルホームページの機能と発信力を磨く」(福嶋義弘執行役員ブランドマーケティング第二部門長)。

 福嶋部門長は「ウエア、雑貨の国内EC市場は1・6兆円に成長し比率も11%を超えるが、当社(のそれ)は数%しかない」と同分野への進出が遅れていることを強調する。現状は5%に満たないEC比率を今年度中に10%に引き上げることを目指し、その主力ツールとなる各ブランドのオフィシャルホームページをリニューアルするなどで発信力を高める。

 ECだけでなく、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)による売れ筋予測や在庫管理も本格化する考えで、将来の事業化をにらみソフト開発会社との連携などを進める。

 一方、繊維資材・ライフスタイル部では自動車内装材分野の強化を方針に掲げ、そのために「中国市場向けを本格化する」。同市場では「繊維資材の新ビジネス」として高齢者向けの新事業も立ち上げる。