伊藤忠商事/ユニー・ファミマにTOB/子会社化でバリューチェーン変革

2018年04月23日 (月曜日)

 伊藤忠商事は19日、同社子会社を通じて持分法適用関連会社であるユニー・ファミリーマートホールディングスに対する株式公開買い付け(TOB)を実施することを決めた。買付価格は1株1万1千円。約1200億円を投じて持ち分比率を現行の41・45%から50・1%に引き上げ連結子会社化する。ITの活用など生活消費関連事業のバリューチェーンの変革を目指す。

 TOB実施後もユニー・ファミリーマートホールディングスの上場は維持する。伊藤忠商事はユニー・ファミリーマートホールディングスを連結子会社とすることで、生活消費関連事業で従来の原料調達や製造・中間流通だけでなく金融・サービス・情報ビジネスの開発や次世代技術を活用したサプライチェーンの最適化・効率化、フィンテック活用による新たな機能やサービスの開発などに取り組む。海外事業などについても両社が一体となって取り組む。

 実際にTOBを実施する子会社の詳細や買い付け開始公告日、その他条件などは決まり次第開示する。今回のTOBによる伊藤忠商事の2018年3月期連結業績への影響はない。19年3月期業績への影響は現在精査中で、公表すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。