トンボ/詰め襟服の新商品充実/初の「ビクトリー」ブランド

2017年07月04日 (火曜日)

 学生服製造大手のトンボ(岡山市)は、店頭販売向けの詰め襟服の新商品を充実させている。スポーツブランド「ビクトリー」で初めて商品化したほか、アクリレート系繊維を使い機能を高めた「ミッドフィルダー」や、抗菌防臭機能を進化させた「マックスプラス」など、従来よりも機能性を高めた商品を豊富にそろえる。

 スポーツウエア以外で初の商品化となるビクトリーは、スポーツで取り入れられている3Dのカッティング技術を採用。“アスリートのための学生服”として打ち出す。ニット製で横ストレッチの伸縮率が40%超と非常に高く、スリムなシルエットながら動きやすく、着心地の良さが特徴となる。

 ミッドフィルダーは、ウールとポリエステルにアクリレート系繊維の良さを加えることで、詰め襟服にとって理想的な素材を開発。深みのある黒さや、軽量ストレッチ、快適性・保温性の向上など“学生服のオールラウンダー”としての機能を高めた。

 マックスプラスは、SEK認証マークの生地を使い、襟裏にキトサン、脇に銀イオンといった素材や加工を施し、抗菌防臭の機能が向上。形状記憶合金入り肩パッドで型崩れもしにくく、襟先には柔らかい襟芯を使うなどで着心地の良さも追求した。

 今月から発売の「ジョニ・アルバート」の詰め襟服は、理想的なスリムパターンやストレッチ性など“ベストバランス”を実現。薄型パッドですっきり見せる一方で、観音背裏で動きを妨げない工夫も凝らす。

 女子の店頭向け新商品としては、新ブランド「ビスターガール」のセーラー服を投入。「美しいドレープと艶」をコンセプトに開発したウール・ポリエステル・レーヨン混素材を使うことで、上質感を高めた。体形にフィットした美しいシルエットや、着脱しやすい寸法設計も取り入れた。