伊藤忠 北陸支店/「リビナックス」高評価/PVの商談が充実

2017年02月27日 (月曜日)

 伊藤忠商事の北陸支店は自社生地ブランド「リビナックス」を軸に生地輸出拡大を狙う。このほど出展した「ミラノ・ウニカ」(MU)、「プルミエール・ヴィジョン(PV)・ファブリック」ではそれぞれ継続出展の成果が出始めており、開発、提案の強化でさらなる拡大を図る。

 リビナックスは生地の機能性、快適性、見た目の美しさの融合を目指したブランドで、十数年前に国産高機能生地の輸出拡大を目的に立ち上げた。従来はスポーツ衣料用途の生地が多かったが、昨年2月展からPV出展が決まったことを契機にファッション衣料用途の開発に力を入れた。

 同社はMU、PVファブリック、「ミュンヘン・ファブリック・スタート」という欧州三大服地見本市のいずれにも出展、見本市での提案、商談を軸に生地輸出拡大を狙っている。

 特に今2月展が3回目の出展だったPVでは、「小口、大口に限らず毎回商売ができている」。フランスのブランドが軸で、リピート客も定着しつつあるが、今回はフランス、イタリア、ドイツ以外の国のバイヤーも多く、商談内容が充実した。会場内各フォーラムに展示される生地も回を重ねるごとに増え、今回は計11点の生地が選定、展示された。リビナックスが表現するスポーツとファッションの融合という切り口が、世界的なトレンドである「アスレジャー」と合致したようだ。

 今後は「納期対応が課題」と認識しながら北陸を中心とした産地企業との連携強化を図り、輸出拡大につなげる。