三菱レイヨンと新菱/炭素繊維リサイクルの事業化共同推進

2015年04月03日 (金曜日)

 三菱レイヨンはこのほど、4月1日から三菱化学の全額出資子会社で環境リサイクル事業などを行う新菱(福岡県北九州市)と共同で炭素繊維リサイクルの事業化を推進すると発表した。

 三菱レイヨンはこれまで、炭素繊維製品廃材リサイクルの技術開発を推進してきた。加盟していた炭素繊維リサイクル技術開発組合は期初目的を達成したため3月末で発展的に解散したが、以後、三菱レイヨンは新菱と共同で同事業を継続する。新菱は三菱化学黒崎事業所内の自社工場に、炭素繊維リサイクルのための試験設備を6月に新設し、リサイクル技術のさらなる向上と事業化に向けた検討を進める。

 三菱レイヨンはPAN系炭素繊維と石炭ピッチ系炭素繊維の両方の技術を持つ世界で唯一の炭素繊維メーカー。新菱は化学技術をベースに環境リサイクル事業、半導体関連リサイクル事業、ファインケミカル事業、太陽電池関連事業などの事業を展開する。