ごえんぼう

2023年11月16日 (木曜日)

 東京・銀座は懐の深い街だ。2000年代に入り、ザラやH&M、ユニクロが大型店で進出した際、露骨に嫌な顔をする老舗の店主がいた▼しかし、銀座に店を構える多くの女将さんや旦那衆は「銀座は全てを受け入れる街」というスタンスをとってきた。今ではジーユーやニトリ、#ワークマン女子、ドン・キホーテも出店。高級店と廉価な店が混在し銀座という街を形成している▼先月には、首都圏で人気の格安スーパー「オーケー」が銀座の商業施設に進出し話題となった。同じエリアの飲食店で食べれば2千円はするであろう「かつ重」が322円で販売されている▼新聞報道では「採算は取れる」とオーケーの社長は自信を示している。オープン初日に行くと、周辺に住む消費者や外国人観光客の姿が目立った。すしとかつ重を持った米国人男性は神妙な顔で「ここ銀座だよね?」とテレビの取材に答えていた。同感です。