『AFF・大阪2023秋』出展企業ピックアップ(24~26日、マイドームおおさか)(後)

2023年10月18日 (水曜日)

〈錦祥紡織科技〈蘇州〉/ファンシーヤーンのメーカー〉

 ファンシーヤーンと混紡糸のメーカー。欧米や日本の大手ファッションブランドが顧客で、海外ではYARNS&COLORS(ヤーンズ アンド カラーズ)の英語名で認知されている。

 近年は、日本向けを堅調に伸ばしている。顧客サービスを向上させるため、2022年に東京・恵比寿に日本支社を設立した。

 今回展では、綿とリサイクルポリエステル、アクリルを使ったファンシーヤーンや、オーガニックコットンとナイロンを使ったサステイナブルでさまざまな機能性を持つ混紡糸を出展する。

〈東莞市合昇紡織品/機能性の春夏向けニット糸〉

 1999年に設立されたニット糸メーカー。中国内販と輸出の双方を展開している。主な輸出先は韓国、日本、トルコ、バングラデシュ。

 日本向けは近年、新型コロナウイルス禍などの影響を受け、販売量が縮小している。そのため、日本顧客のニーズをより深く理解し、求められる製品を開発するために、日本の展示会に積極的に出展していく。

 今回展では通気性が高く、抗ピリング性に優れる麻調糸や、滑らかな手触りでコストパフォーマンスも高い接触冷感糸などを出展する。

〈浙江億貝彩服飾/カジュアルパンツなど〉

 ボトムスのメーカー。カジュアルパンツ、カーゴパンツ、ショートパンツなどを生産する。

 輸出が売上高全体の9割を占める。主な輸出先は、ポーランド、コロンビア、メキシコ。日本向けは直販で展開する。販売が伸び悩んでいるため、日本で開かれる各種展示会を通じ、新規顧客の開拓を図る考えだ。

 初出展の今回は、カラフルなカジュアルパンツ、オーバーオール、ショートパンツなどを出展。顧客の求めるニーズに最適なスタイルを提案できることをアピールする。

〈東莞市衆羽紡織/姿勢矯正の座椅子〉

 19年に設立された背もたれ付き座椅子のメーカー。自社工場の建物面積は2千平方メートルで、工員数は80人。主に腰痛対策の座椅子を生産している。輸出の売上比率が高く、日本や米国向けが多い。

 日本向けは、越境ネット通販を通じた販売が伸びている。手応えを感じており、今後日本市場の開拓を本格化していく。

 その一環として、同展に初出展する。目玉は、人間工学の観点から開発した姿勢矯正効果が期待できる腰痛対策座椅子。腰を保護し、長く座っても疲れない点や、座り方を矯正し、猫背を防止できる点をアピールする。

〈東莞市京福服装/レディース用スイムウエア〉

 2011年に設立されたインナーやスイムウエアのメーカー。工場の建物面積は2万平方メートル超、工員数は800人。主にレディース向けのインナーとスイムウエア、ホームウエアを生産する。

 欧州向けの輸出が主力で、日本向けは少ない。日本市場の開拓の準備ができたことから、今回展を機に開拓を加速していく。

 初出展の今回は、プリント加工やジャカード編み物を使ったカラフルなレディース用スイムウエアを打ち出す。

〈杭州暁羽家居用品/アウトドアに最適なカーペット〉

 21年に設立されたばかりのホームテキスタイルのメーカー。カーペットやクッションカバー、ふとん、枕などを生産する。自社工場で小ロットに対応している点が強み。

 輸出がメインだが、日本向けは手掛けていない。今回の出展を機に、開拓を始める。

 今回展では、アウトドアに最適なカーペットをメインに打ち出す。毛布にも寝袋にもなる利便性の高さや、防水・防油、静電気防止の機能性、バラエティー豊かな色柄、小ロット生産対応などを訴求する。(おわり)