「チンテ・テクテキスタイル・チャイナ」/地場大手が不織布など出展/欧州企業は高度技術訴求

2023年09月21日 (木曜日)

 【上海支局】産業用繊維・不織布の国際見本市「チンテ・テクテキスタイル・チャイナ」が今日21日まで、中国・上海国際博覧中心で開かれている。地場大手メーカーの出展者は、不織布や工業用糸などを訴求。欧州の出展者は特殊な加工など、高度技術をアピールする。

 今回展の展示面積は約4万平方メートル、出展者数は467社となった。うち389社が地場企業だ。各社は、不織布や、織・編み物、糸、生産設備などをアピールする。

 地場出展者は、大手メーカーがそろい踏みとなった。石油精製からポリエステル製品まで一貫生産する恒力(ヘンリー)石化は、リサイクル原料を使った工業糸などを出展。浙江金三発衛生材料科技(キング・セーフ)は、おむつ用途を中心に、さまざまな不織布を訴求した。

 佛山市南海必得福無紡布(ビューティフル・ウーブン)は、ガウンなど医療用途向け不織布をメインにアピール。助剤メーカー最大手の伝化智聯(チュアンホアズーリァオ)は、自動車産業向けの助剤を出展した。

 一方、欧州企業は「ヨーロッパ・ゾーン」に40社がブースを構えた。スイスのサニタイズは、繊維製品に衛生・保護機能を与える加工や、ポリマー、コーティング処理を施す高度技術を紹介。フランスのスキャンテックは、不織布使いのフィルムとシート用のオンラインスキャナーを訴求した。

 ドイツの繊維機械メーカー、ブルックナーは、自動車産業向けなど工業用生地や人工皮革、ガラス繊維などのラミネートと、後加工の生産設備をアピールした。