「江蘇省輸出商品展示会」出展企業ピックアップ(22~24日、マイドームおおさか)(後)/アウトドア製品も充実

2023年08月09日 (水曜日)

〈日本向けマスク安定/泰州泰宇医用製品〉

 2000年の設立以来、不織布製品に特化して生産してきた。現在の主力アイテムは、一般用マスクと医療用マスク。日産能力は、約80万枚。輸出と中国内販の双方を手掛けている。輸出先は、日本と韓国が中心だ。

 日本の顧客には、商社経由で販売している。日本向けの受注は近年、相対的に安定している。

 5回目の出展となる同展では、マスクの主力製品をアピールする。20年強の生産を通じ培ってきた技術力も訴求する。自社製品の認知度を高めることで、新たな販売パートナーの開拓につなげる。

〈さまざまな用途のマスク/南京鹿特斯国際貿易〉

 マスクや防護服、手術用ガウンを生産するメーカー。医療用マスクの生産などに関する各種認証を取得し、中国内販と輸出の双方を展開する。

 主力アイテムは、医療用マスク。立体型マスクから平面マスク、約0・075マイクロメートルの微粒子を95%ブロックするN95マスク、試験粒子0・4マイクロメートル以上を94%捕集できるフィルターを使用したKF94など、さまざまな製品をラインアップする。

 今回展では従来商品に加え、ファッション性を追求した新規開発品を出展。新製品を武器に、新規顧客の開拓を図る。

〈まきストーブ対応テント/江蘇邁威戸外用品〉

 18年に設立されたアウトドア用品メーカー。アイテムは寝袋とテントで、月産規模は1~3万個。強みはサンプル生産のスピードが速いことと、海外向けの実績が多く、貿易を熟知していることだ。

 売り上げの85%を輸出が占める。日本向けは、昨年始めたばかりだが、既に売り上げ全体の5~10%を占めている。さらなる深耕のため今後3年間、日本の各展示会に出展し、新たに開発する中高級商品をアピールする。

 初出展となる今回はまきストーブの使用に適し、保温性が高いテントを訴求する。

〈抗菌編み物「銀本康」/江蘇五龍針織〉

 07年に設立された編み地メーカー。江蘇省徐州市にある工場では、1キロ当たり30~200元の幅広い価格帯の生地を生産。年間産能力は7500トンだ。

 オーガニックコットンやリサイクルコットン、リサイクルポリエステルなどを使い、先染め織物からジャカード、コーデュロイなどを手掛けている。国内販売と海外販売の双方を展開する。

 今回展では、独自の抗菌シリーズ「銀本康」の編み物を打ち出す。銀を担持させた原料を使った素材で、安全かつ長期的、高効率な殺菌・滅菌作用を持つ。

〈ピクニックマットと寝袋/江蘇新感覚戸外用品〉

 01年に設立されたピクニックマットと寝袋のメーカー。江蘇省丹陽市に自社工場を持つ。

 工場の敷地面積は1万2千平方メートル、建物面積は1万5千平方メートル。ピクニックマットと寝袋の年産能力は220万個超で、工員数は200人強だ。Sedex(サプライヤー・エシカル・データ・エクスチェンジ)やISO14001など各種認証を取得する。

 輸出と中国内販の双方を展開。売上比率は輸出70%、内販30%だ。輸出は欧米、日本、韓国向けが多い。

 今回展では商品とともに、オーダーメイドに柔軟に対応する点を訴求する。(おわり)