ボーケン品質評価機構とUGT/持続冷感性試験を開発/冷感ジェル敷パッドの性能で

2023年08月08日 (火曜日)

 ボーケン品質評価機構はこのほど、吸熱効果のあるジェルなどを使用した製品の持続冷感性を評価する試験方法を提携するユニチカガーメンテック(UGT)と共同開発した。

 ボーケンとUGTが開発した新試験方法は、体温を想定した熱板を試験試料に接触させ、表面温度を測定する。これが体温と比べて冷感が得られるとされる34℃に至るまでの時間を計測することで持続的な冷感と吸熱効果があることを評価する。

 近年、敷パッドなど寝具を中心に吸熱性ジェルを使用した冷感機能製品が増加している。ただ、接触冷感の評価方法として一般的な「JIS L1927繊維製品の接触冷感性評価方法」では、接触時の瞬間的な冷感を評価する最大熱吸収速度(Q―max)を測定するにとどまる。このため近年増加している冷感ジェル敷パッド製品のように持続的な冷感機能をうたう製品の機能評価が難しかった。

 今回、持続的な冷感性を評価する試験方法が開発されたことで、敷パッドやアイスマスク、夏熱時に使用する冷却ジェルシートなど冷却ジェルを使用した持続冷感機能製品の性能を具体的に評価することが可能になり、製品メーカーの提案の幅が広がりそうだ。