江蘇省大阪展が開幕/多彩な提案で対日攻略/熱心な商談が初日から

2018年05月23日 (水曜日)

 「中国江蘇省輸出商品展示会」(=江蘇省展、日中経済貿易センター主催)が22日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開幕した。会期は明日24日まで。22回目の開催となる今回は、初日から晴天に恵まれ、各ブースでは午前中から来場者と、熱心な商談が繰り広げられた。

 出展企業160社中、繊維関連企業は前回より2割多い約110社。生地・縫製では一般衣料のほかスポーツやユニフォーム向け、ホームファブリックでは寝装品のほかインテリアからタオルまで多彩な業種がそろう。高付加価値化を進める中国生産品と、東南アジアやの拠点を活用した低コスト縫製を軸に、最新のOEM/ODM提案が精力的に行われている。

 南通億森外貿綜合服務は初出展。日本向けは現在約10%と未開拓の日本市場の開拓に取り組む。欧米に加え南アフリカまで広がる億森グループの物流や通関、国際決済などのサポートサービスを提供することで、グローバル展開を狙う日本の中小商社と傘下の協力工場との業務仲介を提案する。

 同じく初出展のカットソー縫製の南京臥虹紡織品は約20年の対日OEMの実績を生かし、新規開拓に取り組む。定評のある受注後約1カ月の短納期に加え、自社企画編み地などを活用したODM対応をアピールする。

 雑貨品縫製の南通龍都家用紡織品はほぼ全回出展の常連。ギフト、販促品向けで、ハンカチ以外にタオルやバッグまで商品の幅を広げている。約7割を占める日本向けは、東京展を含め年4回ペースで日本の展示会に出展し、商品提案している。継続客への新規提案と新規開拓で毎回成果を得てきた。

 今回の新提案は、パイル側に綿、背面に高精細インクジェット捺染可能なマイクロファイバーを配したタオル。バッグでも、ポリエステル100%ながら起毛でリッチな表面を出し、昇華転写での小ロットプリントにも対応する素材を投入。同じ素材の各種ケースなど小物と合わせて披露している。